江戸末期から明治にかけ一斉植林されたソメイヨシノ。長い月日を経て一瞬の柔らかな白から薄桃色の光、あの切なくなるような、散ってもなお美しいその姿。

自身も含め、たくさんの人達が励まされたり、春の思い出と共にそのそばに居てくれたのではないでしょうか。

自然界では桜の親木の側で子供の木が育つことはありません。

ジャンゼン・コンネル仮説

ジャンゼン・コンネル仮説とは森林生態系における樹種の多様性の確立について説明した仮説。 この仮説をほぼ同時に提唱した二人の研究者にちなみ、ジャンゼン・コンネル仮説として知られている。ーwiki

桜の木の下には子供の成長を阻害する菌類や捕食者が多く存在して、成長することができずに枯れ、他の樹種が成長する隙間を作るようになる。

反対にブナのような樹は共生菌を通して子供の木に選択的に栄養を分け与えたりと、木の根と菌糸により人間界でいうところのインターネット網のように情報共有していることがわかっているようです。

当然群落を作り、寄り添いあって暮らすようになる。

それに対して桜とその共生している菌や虫達は、可愛い子には旅をさせろと言っているのか。その本来の存在の有様を通してそれぞれに伝えてくるものがあります。山桜が群落を作らず山の風景に飛び飛びに存在するのは、その為です。

その生き物、その植物がそこに存在するのには意味がある。

フラワーエッセンス療法を体系だてたイギリス人の医師、エドワード・バッチ(Edward Bach)氏は、薬草などそこに存在する植物にはその土地にいる生命を癒す力を持っていると言われていたそうです。

そのように考えていくと、ソメイヨシノの特質さ、人間、こと日本人との関わりの深さがより際立つような。

自然界ではありえない桜並木という景色を作ってくれた先人達。

多くの土地がコンクリートに覆われ、土の力が失われた今、その木々が防虫剤等の力を借りて立つその姿は、今の自然から切り離された私たち日本人、ことさら特定の世代のアイデンティティの深い部分と繋がっているように思います。

彼らは確かに混迷の時代に励ましを与えてくれ、時に癒し、教えてくれている。そのソメイヨシノ達は挿木や接木等で増えたクローンで、そろそろ一斉に寿命を迎えようとしています。

彼らが誕生し、植えられたのと同時期に日本では他国の介入により多くの認識が変化させられていった。そして世界を巻き込んだ大きな戦争も経験し急速に失われていった、隠されていった日本民族の本質とは一体何だったのか。どうもそんな出来事に思いがいきます。もしかしたら今、そんな自分たちのアイデンティティの深い部分に向かい合う時期に来ているのかもしれません。

以前FES(フラワーエッセンスサービス、北アメリカ、カリフォルニア近辺のフラワーエッセンスメーカー)のチェリー(おそらく日本から持ち込まれたものではないかなあ)を試した際。特にアファメーションなど意識づけすることなく過ごしていたけれど、思春期の頃より持ち越していた心理的な問題に関わるような夢を見て、怒りの叫び声を上げながら飛び起きるというような体験をしたことがあります。

FESは世界中数万人規模のプラクティショナーと連携しており、膨大なリサーチを経て作用を定義づけています。

先の自身の体験を踏まえて、フラワーエッセンス、チェリーの定義を見てみるととても興味深いです。

FESレンジオブライトの冊子より

キーワード:思春期、トラウマ、若々しい希望に満ちた生命力

ポジティブな性質:若々しい喜びと生命力。無邪気さとオープンな心の感覚。思春期の時期を祝い楽しむ。思春期における悲痛な経験を癒し、統合する。

バランスが乱れた状態:毒性のある血液、または関連するニキビのような皮膚トラブル。無邪気さ、希望、または人生に対する青年らしい見解の欠如。思春期に体験したトラウマのために、身体と魂のアイデンティティに苦しみが続いている状態。

FESのエッセンスには古来から伝わるアルケミーの伝統的な教えや、心理学の理解が背景にあります。

自然界、こと花と人に共通するエッセンス、本質を見ていき。その人にその時に相応しい花を選んでいきます。

バランスが乱れた状態というのは、そのエッセンス、本質においてそれがネガティブに現れた状態。ポジティブな性質というのはその反対。

陰がなければ陽もない、逆もまた然り。私たちの生の設定事項です。

フラワーエッセンスについての詳しくはこちらをチェック。フラワーエッセンスの過去記事。

なので、自身の本質に響かないような花を選択しても、何も反応しません。

そしてフラワーエッセンスの助けを得ることで、ポジティブな方へ光があたり、そちら側に進みやすくなります。

あらためて私の体験とチェリーのエッセンスの定義を照らし合わせてみると、面白い。

30代の頃の経験だけれど、それでも10代の頃に刺さった棘、鬱積した思いのようなものはまだあって、それがずっと深い部分に刺さり感情面の流れを妨げ続けていたのかもしれません。その体験一度で解消なんて都合の良い話ではなく、少しずつ雪が溶けていくように月日をかけて、年月をかけて、自身の中に押し込めていたものが解けて、それがまた滋養となり、今となっては、より深い意味での生命力を感じ取り、生かしていくことを教えてくれているように思います。

ちなみに自分の体感ではFESのフラワーエッセンスはこの例の様に分かりやすい体験というのは、一部例外を除いて珍しい方で、むしろ長く取り組んでみて気がついたら自然と作用している事に気がついたという事が多く、逆にその方が深いところに沁み込むように作用しているのかもしれません。

手入れさせてもらっている土地には自然に生えてきた山桜とウワミズザクラが居ます。エッセンスを作らせてもらえる機会ができたらいいな。ソメイヨシノとはまた違うニュアンスがありそうな。

春は寒い冬に代謝が落ち、溜まったものを解毒することが大切な季節なんて言うけれど、桜餅なんか食べて、緑茶に桜のフラワーエッセンスを加えていただいたら、美味しいかも。

薬効のある植物としての桜の作用

  • 咳を止めたり、喘息を和らげたりする
  • 肺機能を向上させたり、腸を潤す
  • 二日酔いに良い
  • ビタミンA、B、Eによる美容、新陳代謝を高める

樹皮

  • 熱をさまして解毒する
  • 魚毒を解毒する
  • 湿疹や蕁麻疹など(特に魚毒による)に用いられている
  • 化膿性皮膚疾患、じんましん、湿疹、皮膚炎、水虫などの改善効果

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