土中環境山形造作15・16

11月末より12月頭にかけて

木の苗を植える際、特に紅葉し葉を落とす樹木はこの時期が良いらしい。葉から養分を幹に吸収し、休眠期に入り、あまり生命活動が盛んでない頃にという意図みたい。

11月末は雪が降っていて、なんてこったと思ったけれど、そんなに厚く積もらなかったので植えることができました。

ヤマハンノキ

根粒菌を根に宿すそうで、荒れた山肌の傷を癒す意味合いでいてくれたら良いかなと、成長が早いようなので、早く斜面を安定させてくれるかなと思い。ダメ元でクヌギのどんぐりも近くに忍ばせてあります。

ケヤキ

これも根の張り方が斜面を支えるように深く広く伸びてくれるかもしれないので、植えてみました。

クロモジ

香木、新芽の形が上向で面白いし、香りが楽しみなのでケヤキの近くに植えました。

水流の復活

雪や雨が多かったからか、山からの湧き水が、夏頃はすっかり枯れていたけれど、復活していました。しっとりしていて、流れがあって、やっぱり嬉しいなあ。

周りの樹木が元気に育ち、木陰ができて、しっかり傍に苔が乗ってくれるような気持ちいい水路にしたいです。そうしたら夏場でもしっとりと場を守ってくれるんじゃないかと。

カツラの移植

2022年に先走って植えたカツラは10本中8本が元気に生き残ってくれ、背丈を超えるくらい伸びてくれています。その中から2本選んで、山側からの水路の要所と思われる場所に植え替えしました。昨年からここに炭や有機物を重ねて置いていたけど、ちょっとは準備ができてるかな。

上の動画の水が流れている所の両脇に。

粘土化が進んでいた場所だけれど、根を深く張って大きくなってくれたらいいなあ。

カツラは水辺が大好きな樹木らしいので、きっと気に入ってくれると思うのだけれど。

山側水の湧き出しポイントと青森ヒバ

昨年発見していた一段上がったところの水路の水の流れが明らかに違ってわずかに流れを見つけたところ。上の方に目をやるとおそらく父が切ったであろう大きな木の切り株と、その間に人工的に積まれたような石組みが見えてきました。

両脇の切り株と真ん中の石組み?見えるかな。

笹がめちゃ繁茂していて、長年そこにいるからか、土がふかふかだからか、生育も良くて枝も笹にしてはすごく太い。全部は大変だから植えるところだけ笹の根を取り除いて、切り株の根本辺りに青森ヒバの苗を植えてみました。

青森ヒバは香りもよく、抗菌、殺菌能力は樹木の中でもかなり高い部類らしいです。ヒノキチオールという物質も日本のヒノキには含まれておらず、青森ヒバに多く含まれるそう。都内に出て、新宿駅に寄った時、たまたま青森ヒバの行商のような方がいて、まな板や箸やキッチン小物様々売っていて、めちゃ熱く語ってもらったのもあって。魅力的な木だなあと。成長はゆっくりだそうだけれど、この場所を気に入って育ってくれたらいいなと。

湧き出し、広がる

青森ヒバを植えたところを見上げながらぼーっとしていると、何やらコッ コッ と音が聴こえてきました。同じような音の波長で遠くの方からキツツキのコココココッという音まで聴こえてきます。

むむ、と。その音が聞こえる場所を掘って見たところ、なんと水路より少し高い場所からの流水が!

テンションが上がって掘り広げ、石を置いてみたりしました。

これからもしかしたら崩れたり涸れたりするかもしれないけれど、なるべく周りがしっとり落ち着くように造作してみたいと思います。

年末年始

例年なら雪が数十センチは積もっていて、屋根の雪下ろしが必要になるような時期ですが、なんとうっすらしか積もっておらず、これなら作業ができちゃいそう。

一月前に植えたアキグミとナツグミも元気です。

土地上の方の水の湧き出しはそんなに多くないのですが、それでも石が流されていたり、表土が出ていたり変化が面白い。

ということで、想定外の雪のすくなさ、ありがたく作業させていただきます。

池の拡張

スコップでどろんこだらけになりながら池を広げてみました。それでも本来あった池よりはまだ狭いだろうけれど、様子をみながら少しずつ。鳥や虫が憩う気持ちいい池になるといいな。

土地の段丘下部分にある溝

2022年の夏にユンボで掘り返した溝、そのままにして手直しもしていなかったので、文字通り手掘りで手直し。溝には水の流れがあり、池に続いています。向かって左の奥の方へ行くほどゴミが大量にでてきたところに近づいてくるので、ガラスなど危ないものを踏まないかと恐る恐るでした。

一段目の段丘の左側が危険ゾーン

そのゴミの埋まっていたところ、掘ってから歩いてみてもやたらぬかる所からされに少し先、水の微かな音が聴こえてきます。ここは本当に水に関わりが深い土地。

恐々掘り進めていくと、なんとここからも割としっかりした水の流れを見つけました。

少し掘ってみると、すぐに青灰色の粘土層になっています。

とっても浅いところで、クズや虎杖に覆われていたようです。もったいないなあ。

苔はいい感じ。

今はとっても気持ちがいいとは言えない、ちょっと怖さがあるくらいのところだけれど、この周りも木を植えたり、枝絡みを作ったりして、少しずつ土が変化して気持ちの良い場所に変わってくれたらいいな。

深くぬかるむところはもしかしたら水脈がまだ地下で繋がっているのかもしれない、焼き杭を打ち込んだら少し歩きやすくなるだろうし、水脈の復活に繋がりそう。

雪のないおかしな冬、山の動物達は大丈夫かな。今年は雪の蓄えが少ないから春夏は水が乏しくなってしまいそうだけれど、多少の変化に動じないような豊かで力強い土地になりますように。

今年もどうぞよろしくお願いします。

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