消化器系 肝臓についてのまとめ オステオパシーの視点 とエネルギー的な視点
一療法家として、自分のためと、誰かの役に立ったら嬉しいので、自分なりの観点で、まとめていきたいと思います。
より人が健康に生きるために役に立つ、追加の知識、考え方、修正点などあったら教えていただけるとありがたいです。修正、追加などあったら、更新していきます。
肝臓
消化管由来の臓器、腸で消化したものが集まっていき、分解されたり貯蔵されたり、不活化されたり、水に溶けて吸収したり、排泄されやすい害の少ない形に変えたりしてくれます。
アニメ「はたらく細胞」風に、社会における人間の職業で言えば、スーパーの店員であり、料理人であり、危険物処理業者であり、薬剤師であり、仕分け人であり、分化元の腸の消化のサポートも一部請け負っている、インフラ関係のものすごく出来る人達です。このひと達が居ないと生きていけません。
オステオパシーの内臓マニピュレーションにおいて大きな功績のあるジャンピエール・バラル氏の著書に歯や歯茎、粘膜の不調との関連が書かれていましたが、消化管由来の臓器と考えると納得がいくのではないでしょうか。
エネルギー的なところだと、発生学と、小腸とのつながりの深さから2チャクラ、3チャクラとの関連が深そうなので、観察していきたいところです。
漢方の陰陽五行でいうところの木(風)に位置し、5臓の中の肝の柱の象徴の一部とあります。
肝の柱は象徴的に次のものが挙げられています。
・循環、代謝、発散、解毒、排泄をコントロールする。
・感情をコントロールする。
・血液を貯蔵する。
・肝臓だけでなく、爪や目、涙(感情をため込む、という見方もできるかも)筋肉、腱。
次はチベットのボン教5大元素の理解。チベッタン・ヒーリング(テンジン・ワンギェル・リンポチェ著)より参考
風の元素について
風は変化を運ぶ元素だ。風の元素が開発されると、ネガティブなものをポジティブに、憎しみを愛に、嫉妬をわだかまりのない広い心に、執着を寛大な心に、プライドとエゴイズムを安らぎに変容できる。風は、好奇心と向学心、順応性にも関連している。風の元素の最も高次な性質は達成の智慧(成所作智)である。
※ チベットのボン教の教えによると肝臓に関係するのは火の元素。(漢方の五行の解釈とことなるのは、物事をどの方向性からみるかによるのかもしれません)
施術者の経験からだと、肝臓が硬い、動きが制限されている方は、本人が感じる症状としては、肩こり、四十肩の痛みなど腕肩の症状、背中、神経痛、腰の痛み、偏頭痛、眠りづらい、不安感やイライラが起こりやすく睡眠の質が悪い。
外から見てわかりやすいのは、呼吸が浅い、目の奥に怒りの感情がある、怒りの閾値が低くなっている(ちょっとつつくと爆発しそうな雰囲気)。文字を書くと字が乱れる。顎まわりに吹き出物ができやすい。シミができやすい。肌が荒れやすい。。など。
ちなみに怒りのエネルギー自体は決して悪いものではなく、時には身を守ってくれ、時には創造や行動の原動力になりえる。ただ、それが目詰まりをおこすと、厄介なものになっていきます。
外部とコミュニケーションをとるにあたっても、内的なコミュニケーション(物事をどのように理解して消化して吸収し、解かし、必要なものを取り入れいらないものを外に流していくか)においても、この目詰まりは、やはりない方がいいし、その能力に肝臓が深く関わっていることは、これまで施術を通して感じてきたところです。
肝臓をリリースすることによって怒りの感情がカタルシス的に術後の反応として経験されている人がいるようですが(オステオパシーの肝臓マニピュレーション後に破壊的な行動をしてしまう人が現れる話を散見)エネルギーの昇華の道筋も示してあげられると、より良い形で落ち着くのかもしれません。
ストレスに対する体の反応と、脳内で起きていることに加えて、肝臓の生理学的特性も考慮に入れると、大きなストレス下を生き抜く重要な答えを見つけやすくなるのではないでしょうか。
怒り、をキーワードにフラワーエッセンスを見てみてみました。
・ホリー(セイヨウヒイラギ)
・インペイシェンス(つりふねそう)
・ウィロウ
・スカーレットモンキーフラワー
・フーシア
・ポイズンオーク
肝臓に作用する薬草(日本で手に入るもの)
・ウコン
・ウツボグサ(セルフヒール)
・エビスグサ
・カワラヨモギ
・クチナシ
・スイカズラ(ハニーサックル、金銀花)
・トウモロコシ
・マンネンタケ
・メグスリノキ
とても面白い、これらの植物がどんな特性を持っているのか、関係性も時間をかけて育んでいけたらありがたいなあと思います。
オステオパシーの施術で、肝臓に対してどのようにして働きかけるのか。どのように感じるのか。
肝臓の動き
このように体幹の動きや呼吸による横隔膜の動きで体の中でこのように動いています。実際にたくさんの人の肝臓に触れてみると(皮膚や膜など他の器官を通して間接的に)ほんとうに動いている、ということが誰しもわかってきます。
※強く触れてはいけない人もいるので、専門家指導のもとで行ってください。
健康な肝臓、心地よい、広がりがある。ほっとする。中の細胞達は生き生きと働いている感じ。
腫れている状態 腫れているような感じ。周りの膜はパツパツ、いっぱいいっぱい感、あふれ出しそう。細胞達は窮屈そう。圧を逃してあげなければいけない。動きと流れを回復させてあげなければいけない。
動きが悪い。長いこと苦しそう。重苦しい。なかなか変わりづらそう。中の細胞達も苦しくて冬眠モード。時間をかけてでも、解かしてあげたい。
で、実際に施術で良い状態に戻るように促します。
手技で物理的に、良い動きができるように動きを促したり。横隔膜や周りの膜の緊張を解いたり、小腸や大腸との間の膜の状態、腎臓との間の状態、関連する自律神経に影響のある脊椎や頭蓋仙骨をチェックしたりしていきます。
そうする事で、肝臓だけではなく、筋や脊椎(骨)、膜の緊張、関連する遠方の要因を総合して、肉体的なストレスから来ているのか、感情的なストレスから来ているのか、薬やアルコールなど取り入れているもののストレスから来ているのか、複合か、どこからアプローチしていったらよいかの判断をしていきます。
本当はこういった理由から、手技療法家の感覚を窓口にして、医師や薬剤師、心理療法、空手や水泳、フィットネスなど他の療法家、専門家との連携がとれると、人が癒えて健康になる過程がよりスムーズによくなっていきやすいと思います。
肝臓のためのエクササイズ、温湿布、ウコン、レモン水、胡麻、お茶、呼吸法、瞑想、風の瞑想(風をバランスさせるのに良い日、火をバランスさせるのに良い日や環境を選んで)、自分で実践してみて、良い手応えを得たものに関しては、お教えして行けたらと思います。
レモン水、ウコン(春)、ゴマのサプリメント、有酸素運動、これらについては定期的に取る、行うことで肝臓とその周囲が柔らかく回復することが確認できています。
体質によるかと思うので、それぞれ試してみてください。
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